難しい?建設キャリアアップシステム登録方法

現在注目が高まっている建設キャリアアップシステムですが、実際の登録申請手続きはどの程度の事務量になるのでしょうか?

今後、手続きを予定されている皆さんへ向けて実際に登録するまでの流れを解説いたします。

内容が多岐にわたるため、今回のコラムで全体的なものを解説させていただき、その後「事業者登録」、「技能者登録」について取り上げていく予定です。

はじめに

今回の解説では技能者登録も事業者が代行申請することを前提としています。

これは多くの申請で、技能者本人に任せるのではなく所属事業者が取りまとめて申請しているためです。

登録申請手続きって難しいの?

登録申請手続きは、残念ながら「お手軽・簡単」とはいえません。

多くの情報を正確に登録する必要があり、さらに情報一つ一つを証明するための資料を添付する必要があります。

また、申請書の記入(入力)方法、添付資料の提出方法に独特な取り扱いがあるため、マニュアルを一つ一つ確認しながらでないと、思わぬところで書類不備の連絡を受けることとなります。

さらにマニュアルについてもかなりのボリュームで、これを見ただけでやる気が失せていく・・・という方もいらっしゃるかもしれません。

ただし手続き内容は、「難しい」というより「面倒くさい」、「手間が掛かる」といった表現が当てはまり、ゆっくり時間をかければ完了することができます。

何度もやり直しで大変だったと聞いたけど・・・

何度も修正を繰り返し、登録完了までにずいぶん時間がかかったという話を耳にします。

このため難しい手続きだという印象が強いかもしれませんが、上で書かせていただいたように、ひたすら「手間が掛かる」手続きです。

マニュアルのボリュームもあり十分な確認をしないまま提出し、不備となっているケースが多いのではないかと思います。

例えば、記載方法が分からないものは、当然、マニュアルで確認するのですが、事業所の名称など分かり切っている項目については、特に確認することなく「株式会社 ○○建設」と記載してしまうケースがあるようです。

実際は株式会社、有限会社等は(株)、(有)と括弧書きで記載するようになっているため、記載内容の不備とされます。

ちょっとしたことですが、つまずいてしまい登録までに時間を要してしまうといった事例が多いようです。

初めて手続きをする場合、多少面倒でも各項目についてマニュアルと突き合わせながら作成していくことが大切です。

登録は事業者⇒技能者の順番で

事業者が所属する技能者の申請を代行するためには、事業者IDが必要となります。

登録申請はまず事業者登録申請を行い、事業者登録完了後に技能者登録申請を行ってください。

本人による申請であれば、技能者登録を先に行うことはできるのですが、所属事業者が未登録の状態になります。
(技能者登録申請では所属事業者のIDを記載する項目があります)

後日、変更申請により登録内容の訂正はできますが、事業者IDの変更は所属先の変更と判断され社会保険の加入状況等についても改めて登録する必要が生じるといった手間が発生します。

登録までに必要な時間

長崎県で開催された説明会(2019年11月)で、申請から登録までに要している時間の現状について、事業者登録で約2週間、技能者登録で3週間程度という説明がありました。

ただし、書類に不備もなく申請から登録までスムーズに処理された場合です。

登録を事業者登録(2週間)⇒技能者登録(3週間)と順番に行うとすれば1ヶ月以上の時間が必要ということになります。

申請書の手直し等があった場合や添付書類の収集に時間がかかった場合などは完了までに2ヶ月以上の期間が必要となるかもしれません。

この点を見越して余裕のあるスケジュールで手続きを行ってください。

申請はインターネット申請を

少しでも時間を短縮するために、インターネット申請をお勧めします。

例えば郵送申請で手続きを行った場合、書類に不備があれば郵送で返却され、不備を解消して再度送付するといった流れになり、このやり取りだけでも時間を要してしまいます

インターネットの場合、不備があった場合はメールで通知され、すぐにシステム上で不備の解消に取り掛かれます。

時間と手間を考えたらインターネット申請がお勧めです。

また、技能者登録は、登録費用もインターネット申請のほうがお得になっています。

2020年9月30日をもって、郵送による受付が廃止となりました。

2020年10月1日以降は、インターネット申請または認定登録機関で申請のいずれかとなります。

インターネット申請ができない場合があります

インターネットでの申請をお勧めしているのですが、技能者登録において顔写真付き本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)がない場合は、認定登録機関での窓口申請しか受け付けてもらえないため注意が必要です。

予定を立てて進めていきましょう

ここまでの説明で、事業者および技能者すべての手続きを完了するには思った以上に時間が必要だということが分かっていただけたのではないかと思います。

大まかなスケジュールをまとめると次のようになります。

事業所、技能者登録のスケジュール

  1. 事業者登録申請(約1週間)
    必要添付書類準備、申請手続き
  2. 事業者登録申請の審査期間(約2週間)
    この期間を利用して技能者それぞれの資格証明書類等の収集、整理を行い技能者登録申請に備えます。
  3. 事業者登録完了、事業者IDの発行
  4. 技能者登録申請(約1週間)
    事業者IDの発行を受け、事前に準備した資料をもとに技能者情報の登録申請を行います。
  5. 技能者登録申請の審査(約3週間)
  6. 技能者登録完了、ID・カードの発行

このスケジュールでは、必要書類の収集、申請手続きに1週間程度を想定していますが、必要書類が不足していたり、技能者の登録人数が多い場合などは、もっと時間が必要かもしれません。

取り急ぎ事業者登録だけでも早い段階で完了させておいた方がよいかもしれません。

申請および問い合わせ先

建設キャリアアップシステムの登録申請、問い合わせ先は一般財団法人建設業振興基金となっています。

マニュアルその他の情報も専用ホームページに集約されていますので一度ご覧ください。

建設キャリアアップシステム専用ホームページ

行政書士へも相談ができます

別途費用が必要になってしまいますが、行政書士も登録申請業務を行うことができます。

通常の業務を行いながら、登録申請にまで手が回らないといった場合は、お近くの行政書士にご相談ください。

まとめ

今回のコラムでは登録全般について解説させていただきました。

次回以降で、もう少し細かいところの解説をしていきたいと思います。

お見積もりは無料です。

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かきた行政書士事務所