マイナンバーカードがあれば簡単?特別定額給付金申請

長崎県を中心に活動している行政書士のかきたです。

新型コロナウィルス対策の一つである特別定額給付金の申請受付が始まっています。

郵送申請については、各市区町村から申請書が送付されてからの手続きとなるので、お住いの地域によって違いがあるかもしれません。

さて、今回の申請に伴いマイナンバーカードに目が向けられるようになっています。

中には、これを機にマイナンバーカードを作成し、特別定額給付金もオンラインでと考えている方もいるのではないでしょうか。

今回は、今後マイナンバーカードを作成しようと考えている方へ向けた記事となっています。

なお、具体的な事務手続きの詳細については、運営サイト(外部サイト)へのリンクを掲載しますのでそちらをご覧ください。

総務省|特別定額給付金
地方公共団体情報システム機構|マイナンバーカード総合サイト

すぐにはできないマイナンバーカード

マイナンバーカードを作る場合は、オンライン、郵送、窓口、まちなかの証明写真機(対応しているものに限る)による交付申請ができます。

窓口以外の方法で申請した場合、カードが送られてくるわけではなく、交付通知書(「個人番号カード交付・電子証明書発行通知書 兼 照会書」)というものが届きます。

交付通知書が届いたら、各市区町村の窓口へ連絡・予約を行い必要書類を持参してカードの受け取り手続きのため、窓口へ足を運ぶといった流れが一般的です。(各市区町村によって違いがありますので確認ください)

まず、申請を行ってから交付通知書が届くまでに1ヶ月程度かかります。

そこから、窓口へ受取に行く必要があるのですが、忙しくてすぐに行けない場合もあるかもしれません。

こういった部分を加味すると実際にカードを手にするには1ヶ月以上の期間が必要と考えておいた方がよいかもしれません。

市区町村の窓口で申請を行った場合は、本人限定受取郵便によりカードの受取りが可能ですが、この場合も受け取りまで1ヶ月~2ヶ月程度かかるようです。

マイナンバーカードだけではオンライン申請はできません

今回注目されるきっかけになった特別定額給付金ですが、マイナンバーカードさえあれば申請できる訳ではありません。

特別定額給付金に限らず自宅からマイナンバーカードを使用してオンライン手続きをする場合は同じことが言えますので注意してください。

オンライン申請にPCを使う場合

PCを利用した手続きをする際、画面上でマイナンバーとパスワードを入力して各種の手続きができると勘違いされているケースがあるようです。

PCを使用する場合、マイナンバーカードを認識するためのカードリーダーが必要で、別途準備する必要があります。

スマートフォンを使う場合

PCの場合はカードリーダーを準備する必要がありましたが、スマーフォンでは必要ありません。

ただし、マイナンバーカードの読み取りに対応した機種でなくてはいけません

ご自分のスマートフォンが対応しているか確認が必要です。

パスワード管理

マイナンバーカードの交付を受ける際、4種類のパスワードを設定します。

このうち特別定額給付金のオンライン申請時に求められるのは「署名用電子証明書」パスワード(6~16文字)です。

似たもので「利用者証明用電子証明書」パスワード(4文字)というのもあり、こちらを間違えて入力したといった事例もあるようです。

この他にも住民基本台帳」パスワード、「券面事項入力補助用」パスワードがありますので、きちんと管理しておく必要があります。

特別定額給付金をオンラインで申請しようとして、パスワードを間違えロックが掛かってしまい、この対応のため市区町村の窓口が込み合うという事例が起きているようです。

1枚のカードに使い方によって4種類のパスワードが設定されていることも誤入力を増やす原因の一つになっているのではないでしょうか。

今から手続きをするなら・・・

今後様々なオンライン化が進み、マイナンバーカードの価値は高められていくと思います。

これを機にマイナンバーカードの作成を考えるのは良いことかと思います。

ただ、特別定額給付金の申請のために必要と考えている場合は、既に説明させていただいたように「カードを作るのに時間がかかる」ということを加味したうえでご判断ください。

マイナンバーカードの交付申請から始めるよりも、今回については郵送による手続きを行った方が、入金が早くなる可能性が高いと思います。(各地域の処理状況にもよりますが)

いづれにしても、申請をしなくては特別定額給付金の支給は受けられませんので、申請漏れがないようにご注意ください。

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